昨年に引き続き、建築情報学会における多様なコミュニケーションの書籍チャンネルとして、学会の活動および注目される動向を凝縮した冊子「建築情報学会白書」の本年版を2024年8月9日に発行いたしました。
建築情報学の現在地を記録するとともに、多くの方々による論考や座談を通じて建築情報学とつながる数々のトピックを多声的に描出します。執筆やインタビュー、アンケート調査など様々な形でご協力いただいた皆さまに、この場を借りて心から感謝申し上げます。
白書のうち、建築情報学を定位するために、3つの観点から当該領域を主導する識者にインタビュー形式での取材を行った〈特集 第一部〉につきましては、その趣旨に鑑み、学会内外の方々に広く公開します。
会員向けコンテンツには本内容に加え、定点観測としての「建築情報学会センサス」、白書全体のレビュー座談等が含まれます。各種最新動向を含む論考〈特集 第二部〉および本年より新設した〈第三部〉は賛助会員ゴールド以上に先行配信とし、1年経過後に会員限定での公開となります。この機会にご入会もぜひご検討ください。
創刊後3号を迎え、建築情報学会および白書がとらえる領域が、時間の経過とともに変遷してきている様子が浮かび上がってきました。バックナンバーもぜひご覧ください。
<バックナンバー 要ログイン>
建築情報学会白書 2022-2023:https://fellow.ais-j.org/user/contents/88
建築情報学会白書 2021-2022:https://fellow.ais-j.org/user/contents/58
目次(以下、敬称略)
- 特集 第一部 建築情報学的視座の獲得
- 「Sense-Making / 建築する身体」 池上高志
- 「デジタル政策と建築情報」 浅沼 尚
- 「建築と情報はどう語られたか─大阪万博の時代から1990 年代まで」 五十嵐太郎
- 第二部 実務的視点から
- 「AI との協働─3D 表現の可能性」 加々美理沙
- 「エンボディードカーボンの実践領域」 柿川麻衣
- 「ゲームから建築へ─遊びの空間設計」 吉田 寛
- 「宇宙× SDGs ─宇宙からの情報による課題解決─」 黒須 聡
- 「BIM at BIG」 Jan Leenknegt
- 「零度の民藝としてのロボティクス」 横岩良太
- 「アップサイクル材料のフロンティア」 横山翔一
- 「建築法規はどこまでデジタルになりうるか」 関戸有里
- 「歴史的建造物の 3 次元デジタルアーカイブ」 大石岳史
- 「飛騨の森の情報学」 岩岡孝太郎
- 「建築情報分野におけるアジャイル・ガバナンス」 羽深宏樹・落合孝文
- 「AI による模倣と創作─AI DJ プロジェクトをケーススタディとして」 徳井直生
- 第三部 より広域なプロットへ
- 「作ってみようギャル電子工作」 きょうこ
- 「オープンソース開発の実践とアーキテクチャー思考」 Arastoo Khajehee
- 「喋る画像とどこへゆく? 」 宮下巧大
- 「非破壊検査技術がもたらす未来のものづくり」 野田 元+渡邉顕人+山口大翔
- 「NFTの胎動─記録としての NFT ─」 赤川英之
- 建築情報学会によるキーワード 2023-2024
- 白書レビュー 2023-2024 岡江良樹×伸島卓臣×松本義正
- 建築情報学会 2023-2024 報告 ほか
建築情報学会白書 2023-2024
White Paper on Architectural Informatics Society
Vol. 3
2024年8月9日発行
編集委員
建築情報学会 調査研究・編集委員会 白書編集タスクフォース
石澤 宰 豊田啓介 谷口景一朗 住友恵理 池本祥子