建築情報学会における多様なコミュニケーションの書籍チャンネルとして、学会の活動および注目される動向を凝縮した冊子「建築情報学会白書」、第4号となる本年版を発行いたします。
建築情報学の現在地を記録するとともに、多くの方々による論考や座談を通じて建築情報学とつながる数々のトピックを多声的に描出します。執筆やインタビュー、アンケート調査など様々な形でご協力いただいた皆さまに、この場を借りて心から感謝申し上げます。
白書のうち、建築情報学を定位するために、3つの観点から当該領域を主導する識者にインタビュー形式での取材を行った〈特集 第一部〉につきましては、その趣旨に鑑み、学会内外の方々に広く公開します。
会員向けコンテンツには本内容に加え、定点観測としての「建築情報学会センサス」、白書全体のレビュー座談等が含まれます。各種最新動向を含む論考〈特集 第二部 および 第三部〉は賛助会員ゴールド以上に先行配信とし、1年経過後に会員限定での公開となります。この機会にご入会もぜひご検討ください。
<バックナンバー 要ログイン>
建築情報学会白書 2023-2024:https://fellow.ais-j.org/user/contents/114
建築情報学会白書 2022-2023:https://fellow.ais-j.org/user/contents/87
建築情報学会白書 2021-2022:https://fellow.ais-j.org/user/contents/58
目次(以下、敬称略)
- 特集 第一部 建築情報学的視座の獲得
- Niantic Spatial が目指すリアルとデジタル空間のクロスオーバー 川島優志
- コンピュテーショナルデザインの四半世紀 大西康伸
- AI 時代における建築教育 Phillip Bernstein
- 第二部 実務的視点から
- 「つくる自由」のための建築情報学 緒方壽人
- かたちの定義と施工の間─中動態的態度による設計 渡邉竜一+池邉慎一郎
- 建築材料の探索における建築情報 位田達哉
- 建築×デジタルのプロジェクトから教育の現場へ 出水文二
- 建築情報と不動産情報の境界線─建築情報学における不動産テックの可能性 巻口成憲
- 実証実験の街における空間情報の設計─Toyota Woven City の事例から 秋久大輔+東福寺智子
- 未来予測と建築環境計画 伊勢田元
- ソ連体制下における建築と情報の建築 本田晃子
- 極地建築環境での非ネットワーク型情報 村上祐資
- 負の神域としてのインスタレーション─「最悪な未来」を体験する装置 市原えつこ
- フェミニストとケアのパースペクティブで眺める都市と建築 久木元美琴
- 第三部 より広域なプロットへ
- Metabolic Additive Constructionの在る未来─EXPO2025「森になる建築」プロジェクトとその先 濵﨑トキ
- 香りと建築 混ぜるな危険一同
- ロボットと暮らし、仕事、つながりを考える 直井理恵
- プロダクトアウト型開発が叶える建築の可能性 齊藤有一
- 問いから走り、社会に触れる実践の連鎖─インキュベーションプログラムの実験的な取り組み 須藤望
- Specification-Oriented Modeling─標準化された情報要件に基づく BIM の再構築 宮内芳維
- 白書レビュー 2024-2025 井上悟郎×吉岡直希
- 建築情報学会によるキーワード 2024-2025
- 建築情報学会 2023-2024 報告 ほか
訂正のお知らせ
内容に誤りがありました。以下の通り訂正いたします。
p.10:右段1行目
誤) VM(=Virtual Modeling)
正) VB(=Virtual Building)
p.37:図9の掲載位置
誤) 左段20行目
正) 左段19行目
著者ならびに読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
建築情報学会白書 2024-2025
White Paper on Architectural Informatics Society
Vol. 4
2025年10月15日発行
編集委員
建築情報学会 調査研究・編集委員会 白書編集タスクフォース
阿部信夫 天野裕 池本祥子 石澤宰 住友恵理 谷口景一朗 豊田啓介