建築情報学会 年次学術交流大会ラウンドテーブルセッションのご案内(オーガナイザー公募受付中)

会員の皆様につきましては建築情報学会へのご参加とご支援、誠にありがとうございます。建築情報学会では2026年3月17日、18日に、京都大学にてAIS WEEK 2026 KYOTOの開催を予定しています。会員の皆様の直接的な学術的な交流の場となる「ラウンドテーブルセッション」を今年も開催する運びとなりましたので、セッションの提案にご興味のある方は是非ご応募をご検討ください。
(English: https://ais-j.org/en/202512/2951/ )

1. 概要

ラウンドテーブルセッションは、従来の研究発表中心の学術交流から、会員の発案による特定のトピックに関する議論を中心にした学術交流へシフトすることを意識した、新しい会議形式です。
それぞれのセッションはセッションオーガナイザーを含む原則4名程度のそのトピックに関心の強いパネリストで、セッションオーガナイザーが準備したトピックについて60分間の議論をしてもらいます。以下に記す今年のテーマに即し建築情報学の発展と啓蒙にふさわしいトピックについての、他ではできない深い議論や意見交換を期待します。

2. 2026年度テーマ “Agency and Autonomy”

今日、AI を含むデジタル技術のエージェント化と自律化が進み、エージェント化による多様な作業の柔軟かつ効率的な実行や、手順の解明・状況判断を担う自律化によって高度な作業を実現する取り組みが進展しています。エージェント化は、技術を従属的なツールではなく協働者として扱うことを促し、業務プロセスをより協調的で人間的なものへと変容させる可能性を持ちます。一方で、プロセスに参加する人間の当事者意識を希薄にし、従来のツールに使われる状況と同様のエージェントに使われる状況が生じうる懸念もあります。
また、状況判断を機械に委ねる自律化においては、意図しない結果を避けるために、人間側の意図や、そもそもの目的・ビジョンを明確にしておくことが一層重要となります。本来「自律」という言葉は、自らの規律に従うことを意味すると同時に、その結果に対する責任を負うことも内包します。建築家の自律性をめぐる議論においても、建築家が社会性・公共性・経済性など外部の要請に従属すべきか、あるいは建築家自身の規律に従うべきか、そして建築家は何に対して責任を負うのかが問われてきました。
2026年のラウンドテーブルセッションでは、これらの観点を踏まえ “Agency and Autonomy” をテーマとし、技術がもたらしうるより良い未来の可能性から、その内包する諸問題、さらに技術を用いる人間の意識と責任に至るまで、多様なトピックに関する議論を以下の通り公募いたします。

3. セッションオーガナイザーの公募

今年もセッションオーガナイザーとしてラウンドテーブルセッションのトピックと共に議論をするパネリストを提案し、セッションを導いてくれる方を募集します。公募によるラウンドテーブルセッションの応募資格は一般会員・学生会員・賛助会員などの種類に関わらず建築情報学会員であることとします。セッションオーガナイザーに応募することを希望する建築情報学会員は、下記の内容とともにリンクのセッション公募Google Formから期日までに応募してください。
なお、提案するパネリスト候補者が応募時に未打診である場合でも応募は可能です。採択されたセッションのパネリストの方には、プログラム確定日までに会員、もしくは仮会員(学会ホームページにてメールアドレスで登録を行って会員番号が発行された無料会員の状態)となることをお願いしております。
提案されたラウンドテーブルセッションは、応募書類に基づいて建築情報学会国際活動委員会が審査し採択結果を通知します。

応募Google Form: https://forms.gle/q4XakBMe3DzoDAsEA
(締切:2026年1月18日)

  • セッションタイトル(日本語及び英語)
  • セッションオーガナイザー氏名、所属、会員の種別(一般/学生/賛助)、学会員番号
    希望会場(オンラインのみ/会場のみ/可能であれば会場、そうでなければオンライン/可能であればオンライン、そうでなければ会場)
    ※希望に添えるとは限りません。会場ごとの条件について下記ラウンドテーブルセッションの形式と構成をご確認ください。
  • 使用言語(日本語のみ/英語のみ/英日併用のいずれか)
  • トピック概説(使用言語に応じて、日本語500字以内 英文200語以内の両方あるいは、いずれか一つ)
  • パネリスト候補者(打診前も含む):各候補者選定の進捗について、以下の四つから選択してください。(A)打診済み、かつ承諾済み(B)打診済み、承諾待ち(C)打診予定
  • 参考主著論文(応募者の主著論文であれば、新規、既出、学内論文など問わない)

4. セッション内容と日時の調整

それぞれの採択されたセッションのセッションオーガナイザーは、国際活動委員会の担当者からの助言を受けて内容やパネリスト人選を調整し、パネリスト決定後にセッションオーガナイザーに希望時間を提出してもらった上で、WEEK全体のスケジュールに応じて、会場またはオンラインの形式と日時を決定します。オンライン形式のセッションにおいて、開催期間内での実施が難しい場合には、事前に録画し、期間内に配信することもあります。

5. ラウンドテーブルセッションの形式と構成

2026年のラウンドテーブルセッションは会場またはオンライン配信の形式で開催されます。会場形式セッションの場合は3月17日または18日に京都大学の会場で実施されます。オンライン形式セッションの場合は3月15日から18日の間にYouTubeにて配信されます。
会場の聴衆の前で開催される会場形式セッションは、録画されて会期終了後の後日に会員限定コンテンツとして公開されます。会場形式セッションはライブ配信されず、リアルタイムに聴講するには会場に赴く必要がある点に注意してください。会場形式セッションの場合、パネリストはオンラインで参加することも可能ですが、セッションオーガナイザーは会場にてセッションを実施することが必須となります。また、会場形式セッションに会場で登壇するセッションオーガナイザーとパネリストは建築情報学会WEEKに参加するために参加費を支払う必要があります。会場形式セッションにオンラインで登壇するパネリストはWEEK参加費を支払う必要はありません。
オンライン形式セッションの場合は学会YouTubeチャンネルにて一般へ向けてライブ配信された後、そのアーカイブはWEEK会期中を含む1週間程度の間公開され、そしてその後会員限定コンテンツとなります。オンライン形式セッションに登壇するセッションオーガナイザーとパネリストはWEEK参加費を支払う必要はありません。
会場形式、オンライン形式のどちらのセッションのセッションオーガナイザーも建築情報学会の会員である必要があります。パネリストはプログラム確定日までに会員または仮会員である必要があります。
応募者は、希望に添えるとは限りませんが、会場/オンライン/可能であれば会場、そうでなければオンライン/可能であればオンライン、そうでなければ会場の4つのいずれかの希望を応募時に選択してください。
使用言語は 英語・日本語・英日併用の3種類からあらかじめ選択して下さい。
ラウンドテーブルセッションの司会はセッションオーガナイザーが努めます。60分間の構成は下記のモデルを参考に進めてください。

開催スケジュール(日本時間)
会場開催:
 3月17日(火)9時ー18時
 3月18日(水)9時ー18時
オンライン開催:
 3月15日(日)9時ー21時
 3月16日(月)9時ー21時
 3月17日(火)9時ー21時
 3月18日(水)9時ー21時

セッションテーマに関するセッションオーガナイザーのプレゼンテーション: 約20分間
パネリストのプレゼンテーションまたは応答、および議論: 約40分間
終了後1週間以内に、セッションオーガナイザーはWebに掲載する議論のまとめ(日本語1000字以内 英文300語以内)を提出してください。

6. 日程

– セッションオーガナイザー公募期間:
2025年12月8日〜2026年1月18日
– セッションテーマ採択通知:
2026年1月末日まで
– プログラム確定:
2026年2月15日
– ラウンドテーブルセッション開催:
2026年3月15日~18日

7. 投票と表彰

各ラウンドテーブルセッションは、視聴者のオンライン投票による評価を受け付けます。会場形式セッションとオンライン形式セッションのそれぞれについて最も評価されたものは、3月18日夜の建築情報学会WEEK AFTER PARTYにて、建築情報学会WEEK実行委員会より表彰されます。

8. その他

ラウンドテーブルセッション企画の最大の特徴は会員が議論のトピックを自由に提案できることにあります、実は建築情報学会にはまだ領域の定義やテーマを分類する細目などは存在しません。建築情報学会としてどのようなトピックが議論されるべきなのかどうかも会員の皆さんの積極的な議論の対象になることを望んでいます。分野や組織を横断し、国際的に、しかも特定のトピックに特に関心や経験のある人々が集まることはなかなか難しいのが現状です。建築と情報に関する新たな融合的学問を目指す建築情報学関連では特に、そのような機会を持つことが簡単ではないことを踏まえ、学会が学問的な進歩を促進する方策として準備しました。研究的なものだけでなく実務的なものや教育的なものなど様々なトピックについて海外の先進的な研究者や、早くから注目してきたパイオニア、具体的な実践経験者など、異なる視点から有用な議論が行われることを希望しています。学生会員の方にも、自身の研究トピックに関する、専門性の高いパネリストとの活発な議論の提案を歓迎します。

9. よくある質問

Q: セッションオーガナイザーを含みパネリストの数が4人でなくても構いませんか?
A: パネリストの数は4人でなくても問題ありませんが、60分の時間で各パネリストが意義のある議論に参加できるよう時間配分に注意してください。

Q: セッションの長さは60分でなくても構いませんか?
A: セッションの長さはおおよそ60分となるように計画と進行をお願いします。

Q: 聴衆・視聴者からの質疑応答を設けても構いませんか?
A
: 会場でセッションを行う場合は会場の聴衆から、またオンラインの場合はYouTube配信のチャット欄から質疑応答を受け付けることは構いません。ただし質問が多い場合と少ない場合のどちらの場合であっても60分間でセッションを行えるように計画と対応をお願いします。

Q: パネリスト候補の参加確認が取れていないため、会場で行える確証がありません。応募時の希望の形式は後で変えられますか?
A: セッション採択後に、オンラインで行うか会場で行うかを相談し、全体のスケジュールを踏まえて各セッションに適したものに調整しますので、開催形式を応募時の希望から変えることは可能です。

Q: オンライン形式においてライブ配信の都合がつかず事前録画を行う場合は、セッションオーガナイザー自身がパネリストと議論した様子を録画して提出するのでしょうか?
A: 事前録画する場合は、建築情報学会の担当者が録画用のZoomミーティングを設定して録画しますので、セッションオーガナイザー側で録画してもらう必要はありません。学会側と相談の上、パネリストが事前に集まれる日時を調整し、Zoom上でセッションを行ってください。録画したセッションは会期中に配信します。

Q: パネリストの候補が確定した後、万一パネリストが参加できなくなった場合、候補者を変更することは可能ですか?また、候補者を決定する最終期限はいつですか?
A:
そのような場合にセッショントピックに適した別の候補者にパネリストを変更することは可能です。最終期限はプログラムを確定する2月15日ですが、状況に応じて対応します。

担当:国際活動委員会