『建築情報学会白書 2021-2022』

建築情報学会におけるアジャイルなコミュニケーションを補完するものとして、学会設立以来の関連動向を凝縮した記録「白書」を発刊しました。
建築情報学の現在地を記録するための方法を真剣に議論し、今後も長く継続できる定点観測フォーマットを練りました。執筆やインタビュー、アンケート調査などでこの白書にご協力いただいた皆さまには、この場を借りて心から感謝申し上げます。

白書のうち、建築情報学を定位するために、3つの観点から当該領域を主導する識者にインタビュー形式での取材を行った〈特集 第一部〉につきましては、その趣旨に鑑み、学会内外の方々に広く公開します。

同時に、本内容に加え、定点観測としての「建築情報学会センサス」、白書全体のレビュー座談等を一般会員向けに(会員ページにて)オンライン公開しますので、この機会にご入会もぜひご検討ください。


目次(以下、敬称略)

  • 特集 第一部 建築情報学的視座の獲得

    • 「領域横断型の学会が目指すべき人間へのアプローチ」 西田豊明
    • 「情報学と建築・都市の社会的連動へ」 江﨑浩
    • 「コンストラクション・マネジメントから既存の枠組みと新たな領域との繋ぎ方を考える」 古阪秀三
  • 第二部 実務的視点から

    • 「ファッション・生物の幾何学から考える建築の可能性」 下田悠太
    • 「ツール開発の発展とそれを担うエンジニア」 石津優子
    • 「都市の人工知能、都市の意識、ゲームの人工知能」 三宅陽一郎
    • 「メタバースのプラットフォーマーから見たデータの価値と未来について」 加藤直人
    • 「XRがもたらす多様性と共生社会」 清川清 「都市行動とデータ:アーバン・サイエンスの可能性」 吉村有司
    • 「分散型オンラインイベントで見つけた可能性から〈メタ作品〉を思索する」 小林茂
    • 「地域のデジタルトランスフォーメーション」 藤井靖史
    • 「Project PLATEAU:社会実装が進む都市のデジタルツイン」 内山裕弥
    • 「メタバースの社会規範:可能性と課題」 武邑光裕
    • 「Web 3.0 概説:ブロックチェーン、NFT、DAO、インセンティブ設計、オラクル問題の基 礎」 施井泰平
    • 「3D 都市モデル作成・利用における法的課題」 水野祐
    • 「建築情報と職能」 西野佐弥香
  • 建築情報学会2021-2022報告 ほか

建築情報学会白書 2021-2022
White Paper on Architectural Informatics Society
Vol. 1
2022年8月31日発行

編集委員
建築情報学会 調査研究・編集委員会 白書編集タスクフォース
豊田 啓介 石澤 宰