昨年に引き続き、建築情報学会における多様なコミュニケーションの書籍チャンネルとして、学会の活動および注目される動向を凝縮した冊子「建築情報学会白書」の本年版を発行いたしました。
建築情報学の現在地を記録するとともに、多くの方々による論考や座談を通じて建築情報学とつながる数々のトピックを多声的に描出します。執筆やインタビュー、アンケート調査など様々な形でご協力いただいた皆さまに、この場を借りて心から感謝申し上げます。
白書のうち、建築情報学を定位するために、3つの観点から当該領域を主導する識者にインタビュー形式での取材を行った〈特集 第一部〉につきましては、その趣旨に鑑み、学会内外の方々に広く公開します。
会員向けコンテンツには本内容に加え、定点観測としての「建築情報学会センサス」、白書全体のレビュー座談等が含まれます。各種最新動向を含む論考〈特集 第二部〉は賛助会員ゴールド以上に先行配信とし、1年経過後に会員限定での公開となります。この機会にご入会もぜひご検討ください。
目次(以下、敬称略)
- 特集 第一部 建築情報学的視座の獲得
- 「次世代技術と建築・都市情報」 野城智也
- 「身体情報学からみる都市」 稲見昌彦
- 「広域社会とデジタル」 宮坂学
- 第二部 実務的視点から
- 「数理モデリングからみた建築空間のインタラクティビティ」本間裕大
- 「建築生産のトランジション」篠原岳
- 「準周期タイリングを使ったパラメトリックデザイン」巴山竜来
- 「時間と空間の混じり合い、と「音」そのもの」城一裕
- 「グリーントランジション(Gx)と建築情報学」川島範久
- 「サーキュラーエコノミーと建築情報」東野唯史
- 「建築とメタバース」中崎尚
- 「ネットワーク・ステート ~ネット上のつながりから生まれる新しい国・都市の可能性~」藤本真衣
- 「建設用3D プリンタ普及前夜の現状と建築業界に与えるエコシステムの変化」岩本卓也
- 「技術の民主化とオープンソース」藤田慎之輔
- 「ケアする情報環境へ」チェン ドミニク
- 「建築情報学分野におけるDAO の実践」酒井康史
- 「スマートシティとスマートビル」粕谷貴司
- 「バーチャルネイティブたちの空間」番匠カンナ(服部一晃)
- 建築情報学会によるキーワード 2022-2023
- 建築情報学会 2022-2023 報告 ほか
建築情報学会白書 2022-2023
White Paper on Architectural Informatics Society
Vol. 2
2023年9月1日発行
編集委員
建築情報学会 調査活動委員会 白書編集タスクフォース
石澤宰 豊田啓介 谷口景一朗 住友恵理 池本祥子